東北大学準公認団体コントラクトブリッジクラブに関するwikiです。

概要

昔のメモが出てきたので。
いつか整理する。

基礎的な話

初歩的な判断基準「アナーにはアナーを被せる」



      A5432(ダミー)
K6(自分)

ディクレアラがQを出してきたらKを出す(アナーにはアナーを)
ディクレアラが7を出してきたら6を出す(セカンドハンドロー)

ブリッジに慣れてからの判断基準「カバーしてプロモートする可能性があるならカバーする」


※以降、上がNorthでダミー。

(例1)あなたはWest

  Axxxx
KJ

ディクレアラからQが出たらKをカバー
なぜなら次にJが勝てるようになるため(これがプロモート)


(例2)あなたはWest
  Axxxx
Kxx

ディクレアラからQが出たらKをカバー
なぜならパートナーにJがあれば勝てるようになるため(プロモートの可能性がある)

(例3)あなたはWest
  AJT98
Kxx

ディクレアラからQが出てもカバーしない
なぜならKを出してもプロモートがありえないため

(例4:枚数が判明している時)あなたはWest。ビッドから10枚フィットが判明しているトランプスートについて
  ATxxx
K2

ディクレアラからトランプQが出てもカバーしない
なぜならKを出してもプロモートがありえないため(パートナーはトランプ1枚しかない)


(例5:最後のアナーにカバー)あなたはEast

QJ93
   K54

ダミーからQが出てもカバーしない。次にJが出たらカバー。
ここでカバーによってプロモートする可能性があるものはTだが、
パートナーがTxxなら2巡目のカバーで間に合い、1巡目にカバーすると次にフィネスされるかもしれない(パートナーがTxならそもそもプロモートしない)
基本的に、判明してる時は最後のアナーにカバーすればよい。


(例6:スプリット)あなたはEast
  AJ
KQx

ディクレアラからxが出たらQを出し、Kをプロモートする。
これは通常「スプリット」と呼ばれる。


(例7:スプリットはマストではない)あなたはEast
   AKT9
QJxx

ディクレアラからxが出たらxを出す。
プロモートするものがないので。

より実践的な話

プロモートの可能性があっても、カバーしない時


(例:カバーしなければ確実に1勝できる時)
  Ax
Kxx

ディクレアラからQが出たとする。

(配置1)
  Ax
Kxx  Jx
 QT9876

この配置ならカバーしてもしなくても1トリック取れるが

(配置2)
  Ax
Kxx  xx
 QJT987

この配置ならカバーするとトリックを取れなくなる。
よってこのスートだけ見ればカバーしないほうがいい。

……しかしディクレアラは他のスートでトリックが足りていて、このスートで今すぐ2勝すれば満足と考えてQを出してきたかもしれない。
もしそう考える十分な根拠があるなら、配置1に備えてカバーすることもある。


(例:フィネスしないことが予想される時)

  Axxx
Kx

ディクレアラからQが出たら、ほとんどの場合でKをカバーする。
しかし例えば
・NTを守っている
・明らかに自分たちが打ち抜けるスートがある
・明らかにオポーネントは上からトリックが足りている
なら、ここで自分がxを出してもディクレアラはAを上がり、このスートは1トリックで満足して安全にメイクすると予想される。
一方、自分がKを出したら(Jを持つ)ディクレアラはこのスートで2トリック以上取ることができて、アップメイクされてしまう。
よって、カバーしない方がいい。

他にも、カバーをするとノーゲスになるがカバーをしないと(ドロップ、ラフィングフィネス、スクイズなどとの)ゲスをディクレアラに迫れる場面では、カバーをしないことがある。


ディクレアラから見たカバーの話


(例8:チャイニーズフィネス)あなたはSouth

  Axxxx
KTx   Jx
   Qxx

この配置ではこのスートで4勝することはできない。
ハンドからQを出しても、Westに正しくKをカバーされると3勝しかできない。
このような、「カバーされなければトリックが増えるがカバーされると増えない」ホールディングにおいて1stハンドからハイカードを出すプレイをチャイニーズフィネスという。

  Axxxx
JTx    Kx
   Qxx

先ほどとKとJを入れ替えた。ここでハンドからQを出した場合、EastのKが勝つのでやはり3勝しかできない。
しかしダミーからハンドのQに向けてカードを出す(インダイレクトフィネス)ことで4勝できる。

つまり、この向かい合わせではチャイニーズフィネスではなくx→Qのフィネスを選ぶのがいい。
基本的にオポーネントは合理的にプレイすると仮定すべきで、チャイニーズフィネスは通常すべきではない。

(※もちろん例外はあり、カバーしにくいシチュエーションや他の狙いがあるシチュエーションではチャイニーズフィネスも有効になる)



(例9:下がアナーが繋がっていれば正統なフィネス)あなたはSouth
  ATxxx

  QJx

例8ではJTはオポーネントにあったが、例9では自分たちにある。
このようにQの下が繋がっていればQにKをカバーされても(3-2)なら5トリック取れる。
これは正当なフィネス。

(例10:ドロップフィネス)あなたはSouth

  AT8xx

  Qxxx

Qを出すプレイは、Kがカバーされたら次にJに勝たれるので、チャイニーズフィネスである。
4勝したい場合は、Aを取ってからQに向けて出すのが(多分)いい。

しかしこのスートでどうしても5勝したい場合は、

  AT8xx
K9x   J
  Qxxx

を期待して、ハンドからQを出すしかない。
つまり、Westに対して(チャイニーズ)フィネスをしながら、Eastのアナーを叩き落とすことを狙ったプレイだ。
これを和製ブリッジ用語でドロップフィネスという(英語では普通pinning play)

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